以前私は星には殆ど興味はなく星空を見ても何も感じなかったのですが、確か2013年に村の人に誘われてパンスターズ彗星の観望会に何となく参加したのが星空との出会いだったように思います。それから渥美天文台の方たちとの交流が生まれて天文台のお手伝いをするようになり星空に興味を持つようになったと記憶しています。

この渥美の天文台はYさんと言う方が作られた私設の天文台で、天文の優れた先輩方がそのサポートをされていました。そんな凄い人ばかりおられたなか、お手伝いと言っても私が出来る事は望遠鏡を待っている人達に双眼鏡を渡してあそこに見えるのがh-χだとかスバルだとか初歩的な星空案内だけでした。それでも星空を見て感激される方たちを見ていると嬉しかったです。

星の撮り方を少しづつ覚えましたがY先生は見える風景とのギャップが大きい写真はお嫌いでした。私も最近その点で結構悩み揺らいでいます。
渥美半島は南側が何もない太平洋ですので南の海岸に行くと平地にしては良く星が見えます。(勿論内陸部の高原には敵わないとは思いますが)
上の写真は渥美半島の太平洋側の海岸で撮影したものです。赤道儀を使って数枚撮影してコンポジット処理をしたものです。

田原市の内陸部に行くと海岸ほど星は強く輝いていませんが色々な生き物たちや人の営みが宇宙と共にある事が感じられてそれもまた魅力的な風景です。



田原市の岬近くの街灯の少ない場所に行けばいろんな所で星空が見られると思いますので、自分だけのお気に入りのポイントを探すのも良いかもしれません。

その後渥美天文台はYさんがご高齢になり天文台の継続が困難となったため惜しまれながらの閉館となりました。しかしYさんが投じた一石は小さな波だけど大きな輪の波紋となって多くの人に影響を与えたような気がします。